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言葉の語源

日常、耳にする言葉の意味を調べています。 日本語って知れば知るほど魅力のある言葉ですね。

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こんな本を見つけました。

『歴史から生まれた日本語語源詮索辞典』

どんなふうに言葉ができたのか、
どんなふうに変化してきたのか、
歴史的背景も合わせて紹介されている本です。

一つ紹介します。


■蜜柑(みかん)

代表的な冬の果物にミカンがありますね。

漢語ではミカンのことを「柑(かん)」と書きます。
古代にこの語が日本に伝わり、コミカン*の実を「柑子(かんし)」と
いうようになり、「かんし」がなまって「こうじ」になりました。

13世紀(1201年~)前半頃に成立した『宇治拾遺物語』の中の一つ
「こぶ取り爺さん」の話では、おじいさんのコブは「大こうじ」ほどもあったと伝えられています。

室町時代(1336年~1573年)に中国から現代と同じミカンが入ってきます。
たいそう甘かったので「柑」に「蜜」を付けた「蜜柑(みつかん)」の語ができ、
それがつまって「蜜柑(みかん)」になったのです。

国内で蜜柑の品種改良が行われた江戸時代以来、
もとのミカンより、はるかに大型の果物に変わっていきました。

コミカン*
ギネスブックにも載っている
鹿児島の桜島でとれる世界一小さいミカン、
桜島小みかんともいわれます。

直径5センチにも満たない、一口でパクッと食べられるミカン、
何でも小さくコンパクトにする国民性のある日本ならではの果物という感じがしますね。

ミカンを代表とする果物に多く含まれるビタミンC、風邪をひきやすい
季節に一日1個食べると病除けになるのは周知のとおりですが

ほかにコラーゲンを生成する過程でもビタミンCは必要とされたり
鉄欠乏性貧血には、レバーなど鉄分を補給するようにと言われますが
ビタミンCも一緒に取ると吸収力がアップするそうですよ。

食事のあとのデザートって大切なんだなと思いました。
病気にも美容にもいいミカン、今日もおいしくいただきます☆


------

追記
大分県津久見市役所サイトで「尾崎コミカン先祖木」という木を見つけました。「わが国のミカンの元祖といわれているコミカン(紀州ミカン)の古木」、コミカンの栽培が始まったのは740年だとありますから、1,200年以上前です。流通するようになったのは室町時代のころですが、栽培が始まったのは鎌倉時代(1185年~1333年)からだったんですね。
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