言葉の語源
日常、耳にする言葉の意味を調べています。 日本語って知れば知るほど魅力のある言葉ですね。
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「寺」
現在は「寺」といえば僧侶の居るところや葬儀を行うところと言うのが一般的な認識でしょう。ところが意外にも寺は本来の仏教とは関係のない文字だったのです。
文字の構成からみると
「寺」は土と寸から成り立っています。
行くという意味の「之」か、または行う、行くを意味する「止」の変形したものであり、
寸は指や手を表す文字で、きまりや基準を示しています。つまり寺は決まりを行うために行くところ、法を守らせるところを表していました。
この寺と人を組み合わせると「侍」という文字になります。日本ではさむらい、武士を意味しますが、もとは主君に使えて役所に出入りする人が侍だったのです。
<参考文献>漢字の謎講座広告から
では、なぜ寺の文字は仏教寺院を表す言葉になったのでしょうか?
事の起こりは1900年前、漢の時代インドで興った仏教が中国に伝来したときのことです。インドからきた僧侶たちはまず、こうろじ、という役所に収容され、彼等はそこを拠点として布教活動を行いました。
こうして寺は、仏教の興隆と共に僧侶の居るところ、仏教の布教場所という意味として使われるようになり現在に至りました。
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