言葉の語源
日常、耳にする言葉の意味を調べています。 日本語って知れば知るほど魅力のある言葉ですね。
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「民」
今でこそ世界中の多くの国々は民主主義などといって
国民主権の体制が当たり前のようになっています。
ところが本来「民」とは奴隷のことでした。
確かに今でもたんまり税金を取られて
奴隷みたいなもんだ立腹される方も少なくないと思います。
しかし、奴隷だったころの民がどのような待遇を受けていたのかを知れば
きっと現在の民である自分にホッとすることでしょう。
民はもともと眼睛を針で刺している形から作られた象形文字です。
これは甲骨文字に次いで古い原始文字の金文にみる民の文字から分かります。
本来、民は征服者の氏族以外の者を示すときに用いられました。
つまり被征服民族ということです。
古代の中国ではそうした異民族の捕虜を奴隷とすることが多く、
かららは征服者の氏族神にささげられました。
そのとき何らかの障害を加えられたことがあるようです。
つまり神に仕えるために強制的に盲目にさせられた奴隷が民だったのです。
後に民は字義が拡大されて統治されている人々、
盲目的に奴隷のように支配されている人々のことを指すようになりました。
古代中国には既にそうした意味で使われた書物が残っています。
征服者に失明させられることを考えたら税金ぐらい安いもの(?!)かもしれません。
<参考文献>漢字の謎講座広告から
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